2024年6月26日(水)に六本木ヒルズ森タワー49階オーディトリアムにて、MICE×スポーツ「スタジアム・アリーナは地域の起爆剤」と題し、スポーツ庁が推進する「スタジアム・アリーナ改革」についてとりあえず、MICEとの掛け算による相乗効果についての話を聞きました。
会場には文部科学省スポーツ桃井謙祐参事官にご来場いただきました皆様、「スタジアムアリーナ・改革を巡る施設の動きについて」現在のスポーツを通じた活動について講演をいただきました。東京株式会社 林洋輔アリーナプランニング部長、桃井参事官をパネリストに迎え、「箱を地域の宝箱に!スタジアム・アリーナ×MICE」についてディスカッション、意見交換を行いました。
岡本会長挨拶 桃井参事官挨拶
セミナーの司会者はMPIジャパンチャプター教育担当役員の藤田和子氏。 セミナーはMPIジャパンチャプター会長の岡本氏より、7月に開催される通常総会、新会員紹介、メンバーシップの募集などのご案内からスタートわかりました。
今回のテーマはMICE×スポーツ「スタジアム・アリーナは地域の起爆剤」。 文部科学省スポーツ庁参事官(民間スポーツ担当)(兼)信州大学社会基盤研究所 特任教授の桃井参事官から最近の日本人のアリーナ訪問者数、アリーナの活用率などについての説明がありました。
「スポーツ観戦」の価値や潜在力を最大化させるための舞台ですが、同時に地域のシンボルでもあり、街づくりにも役立っています。ができ、スポーツを楽しむだけではなく、365日の場所が集まります活用できるものであることを、具体例を挙げて説明しました。
※参考例として、北海道ホールパークビレッジ、ひろしまスタジアムパ-ク等を紹介。
スタジアム・アリーナ改革から街づくり地方創生につながっている様子が説明された。
●地域のシンボル: ・民間のノウハウの活用力の確保
・サスティナブルな施設として長期継続
●新たな産業創造の創造: ・周辺産業への依存を含む経済効果、雇用創出
・スポーツチームがあればより継続的に
●地域への競争効果を活用した街づくり: ・街のにぎわいの創造
・地域住民のスポーツ機会の増加
・社会貢献活動や啓発等の社会問題の解決
●地域の持続的な成長: ・地域の気づきの醸成
・地域の不動産価値の向上
あります。
講演後、具体的な話を踏まえてディスカッションを行いました。
ディスカッションでは、パネリストに桃井参事官のほか、沖縄アリーナ株式会社取締役施設運営部長の片野竜三氏、トヨタアルバルク東京株式会社アリーナプランニング部長の林洋輔氏を迎え、MPI日本支部教育担当役員の田中正之会員がモデレーターを務めました。
※左から、トヨタアルバルク東京株式会社・林洋輔氏、沖縄アリーナ株式会社・片野竜三氏、桃井参事官、モデレーターの田中正之会員
最初にパネリストの方々の活動についてご意見をいただきました。
沖縄ゴールデンアリーナ株式会社 片野竜三氏より、モットーは「もっと楽しく!」。プロバスケットボールチーム、ボールキングの拠点でもあります。年間40試合あるから、アリーナの稼働率は高い。活用だけでなく、試合中にも結婚式を行うなどユニークな活用や、企業によるインセンティブのための会場としての利用も多い。連携を図っており、「地域共栄型のアリーナ」を目指しています。
トヨタアルバルク東京株式会社 林洋輔氏より、2025年秋開業予定、お台場エリア「青海」の新アリーナ施設名「トヨタアリーナ東京」をオープン。 本アリーナの所在地でもある「東京」から日本全国へ、さらには、「東京」から
世界に向けて、「可能性を広げていきたい」という意思が込められている。
スポーツ:次世代への期待
機動性:今後への期待
サスティナビリティ:持続性への期待
「可能性を持って進んでいく」というコンセプトを踏まえ、エンターテイメント性を高めていきます。
各アリーナの特徴を注目したのち、ディスカッションが始まりました。
・今までのアリーナは、被害があり、裁判が非常に高かったが、今後のアリーナは・・・
桃井参事官:今ではシティファリが充実しているので、今後の活用方法も見据えた広報活動が必要です。
片野氏: ユニークなベニューとしての活用も可能であるため、お客様のご希望を伺い対応していきたいです。
林氏: 施設規模が大きいため、周年記念イベントなどの対応も可能です。臨場感あふれる演出も可能です。
また、アリーナ内にキッチンを持っているためケータリングなどの心配はありません。
・今後のアリーナへの期待としては・・・
桃井参事官: 多目的活用を推進している。地元自治体も含めて共に新しい活用方法、アイデアを
出して皆様に使っていただける環境づくりをしていきたい。
片野氏: 老人クラブの運動会、など地域の活動に根付いた施設として活用できるよう、経済の活性化
化に役立っていきたい。地域経済の活性化の一助になればよい。
林氏: 街づくりの連携をしっかりと大事いきたい。地域的にも待ってました、という声を大切にし、トヨタノモビ
らしさの技術等も活用しながら、地域を盛り上げる活動に尽力していきたいと思います。
会場からもたくさんのご質問をいただき、前向きな意見交換をすることができました。
皆様の様々な立場と経験による意見交換から、今後の対応や取り組みについての認識を新たに、「スタジアム・アリーナxMICE」の発展に最も長く感じた時間でした。
文筆: 清水 克子
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