6月6日の18:30より、MPI Japan Chapterの2021-2022のプログラムとして、ハイブリッドセミナー「CMP(Certified Meeting Professional)を始めとしたMICEに関わる多種な国際資格とその取得」が開催されました。
グローバル化への流れが加速するMICE業界において、MICEプロフェッショナルとしてのグローバル・スタンダードを獲得する一つの方法が、国際資格の取得です。国内外には様々なMICEに関する資格がありますが、今回のセミナーでは国際資格を有する会員である徳田裕子さんと田中正之さんにご登壇いただき、お話を伺いました。
■パネリスト:
徳田裕子氏(CMP、CMM、CED、CIS、SEPC/ MAHLE Japan Limited)
田中正之氏(CMP/ Representative B & M International)
■場所:
リアル会場|六本木ヒルズ森タワー49階オーディトリアム
オンライン|Zoom配信
■タイムテーブル:
18:30 セミナー開始 What's Up
18:35 徳田裕子さんプレゼン(15分)
18:50 田中正之さんプレゼン(15分)
19:05 パネルディスカッション(25分)
19:30 質疑応答(15分)
最初に徳田さんが登壇し、ご自身の体験をなぞりながら、「どのように受験し、資格を獲得するか」についてお話しくださいました。徳田さんは、実に5つのMICE国際資格ホルダーですが、「3年間で5資格を一気に取った」という驚きの取得歴をお持ちでもあります。資格の勉強をすることの意義は「ターミノロジーをクッキリハッキリさせていくこと」。そのうえで、資格取得のためのハードルは何か、ポイントは何かなどについて、取得された5つの資格それぞれに、受験資格要件や特徴、ストラテジーなど、ご自身の経験談をふんだんに盛り込みながらお教えくださいました。
次に田中さんが登壇し、CMPの取得がご自身にとってどんな意味があったかについて、ご自身のご経歴を含めてお話しくださいました。「CMPを取得することによって多くの出会いがあり、コミュニケーションが促進された。心の通じ合う仲間がいることは、CMPを維持していくモチベーションになっている」とのこと。現在、日本にはCMPが9名。思ったよりも少なくて、少しショックだったそうです。ニューヨークでのご経験から、CMPの価値やベネフィットを実感しており、多くの方と共感できる機会を増やしたいとお考えです。CMP有資格者となっても更新を忘れてしまう方も多く、「更新手続きを忘れずに!」とのアドバイスも。
続いて行われたパネルディスカッションは、徳田さんと田中さんが質問に答える形で進められました。
「コロナ禍で減ったのはリアル開催のMICE。逆にオンラインはさまざまな様式が乱立し、いろんな機会が出てきた。国際資格を有していれば、先方の担当者と共通言語と共通認識を持って仕事を進められる。」
「資格取得に際しての英語力の必要性については、英語力そのものよりはテクニカルタームがより重要と思う。業界用語を英語で徹底的に習得する。」
「資格を持っていることのベネフィットは、ネットワークが得られること。」
「資格を持っているということで『私はここにいます』と世界に向けて示すことができる。」
プレゼンでもパネルディスカッションでも、お二人のお話に通底するのは、国際資格を持つとは、「共通言語と共通認識を得る」ことである、ということでした。カウンターパートが何を考え、どんな知識を持って仕事をするのかがわからない不安を払拭し、契約やセキュリティについて同じレベルで合意しながら進めて行ける。また、世界中のミーティングプランナーが、何に重きを置いているのかを知ることができ、自身が世界標準に近づいていくプロセスでもあると。
最後に、田中さんからは、「MPIを通じてCMPを取りましょう。500人いないと業界にインパクトを与えられないですから(笑)」とのコメントを、また、徳田さんからは「個人的に、国際資格としてはCISをお勧めします。ワークブックがすばらしいので。目的は資格を取ること自体ではなく、取った後に何をするのか。次の目標を作って資格取得に臨むといいですよ」とのアドバイスをいただきました。
世界のMICE業界プレーヤーたちとの共通言語と共通認識を持ち、世界標準の仕事をする。国際資格を取得するということは、グローバル化に向けての自身のステップアップなのですね。
MPIジャパンチャプターは、CMP Preferred Providerとして、CMP試験の受験や更新に必要なクレジットが獲得できるセミナーを開催するなど、CMP資格取得・更新を目指す皆様を応援しています。詳しい情報は、下のリンク先でご確認ください。
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